八十禍津日神
宇津神社-広島県呉市
宇津神社(広島県呉市豊町)
瀬戸内海にある小島の一つ、大崎下島に豊町があり、かつては、琉球(沖縄)使節が将軍の代替わりを祝うため、慶賀使として寛永十一年(一六三四)から、嘉永四年(一八五一)まで十八回江戸上がりをし、御手洗の港に度々停泊したと伝わる。御手洗港の由来は、伊予の大山祇神社から七番目に勧請された宇津神社にある。七番目から七郎大明神とも呼ばれた。



宇津神社境内の由緒案内板を読んでみる。
当社の御祭神は、災難(わざわい)の源である罪・けがれを祓い、心身を清める、御神徳の高い神様です。
祭神 八十禍津日大神(やそまがつひおおかみ) 神直日大神(かみなおびのおおかみ) 大直日大神(おおなびのおおかみ)
社伝によれば、第七代孝霊天皇の第三皇子、彦狭嶋王が勅命を奉じ、伊予国に下向して「国家安泰の祈願所」として、伊予国越智七嶋のうち大長嶋(おおちょうじま)に祓戸大神を鎮祭される。鳥羽天皇の御代に菅原氏が九州から京都に向かう途中に嵐に遭い、この港に船泊りした時に「汝、我を祀らば、これより後、災難に遭わず無事に帰国できる」と霊夢を蒙り、参拝したところ道中無事に帰ることができたので、その旨を国主河野親経(こうのちかつね)に伝え、社を再建する。上古の時代から中世にかけて、越智・河野・小早川氏の尊崇の念は特に篤く、各々の武将が挙兵する時には、戦功を収めたので、武運長久・所願成就の守護神として、御神徳・御神威の高さが各地に広まった。(中略)明治十四年(一八八一)、有栖川親王殿下より、当社の御祭神を日本有数のミソギの神として讃える「神祇皇滌於身(じんきみをすすぐにあらわれき)]の御自筆を賜る。




『豊町史』(豊町教育委員会)は、「伊弉諾尊の御子八十枉津日神の鎮座ましますによりみたらい島と云う」と御手洗島の名前の由来を書いている。祭神は、当初八十枉津日神の一柱で祀られていたが、建保年中に越智家の先祖が神直日神、大直日神を合わせ祀り、三柱の御神を崇めたとあり、うつくしき光の立ちのぼる社でうつくしき社と称していたのが、詞を略して宇津の社となったと伝わっている。
神道五部書の一書内宮所伝本『倭姫命世記』に「天照皇太神荒魂 亦称(またたたえまつる)荒魂神之時(あらみたまのかみのときは)。是八十枉津日神(コレヤソマガツヒノカミ)也。謂祓戸神者(はらへとのかみとは)。瀬織津比咩(せをりつひめ)是也」と記されている。
▼境内のホルトの木

瀬戸内海にある小島の一つ、大崎下島に豊町があり、かつては、琉球(沖縄)使節が将軍の代替わりを祝うため、慶賀使として寛永十一年(一六三四)から、嘉永四年(一八五一)まで十八回江戸上がりをし、御手洗の港に度々停泊したと伝わる。御手洗港の由来は、伊予の大山祇神社から七番目に勧請された宇津神社にある。七番目から七郎大明神とも呼ばれた。



宇津神社境内の由緒案内板を読んでみる。
当社の御祭神は、災難(わざわい)の源である罪・けがれを祓い、心身を清める、御神徳の高い神様です。
祭神 八十禍津日大神(やそまがつひおおかみ) 神直日大神(かみなおびのおおかみ) 大直日大神(おおなびのおおかみ)
社伝によれば、第七代孝霊天皇の第三皇子、彦狭嶋王が勅命を奉じ、伊予国に下向して「国家安泰の祈願所」として、伊予国越智七嶋のうち大長嶋(おおちょうじま)に祓戸大神を鎮祭される。鳥羽天皇の御代に菅原氏が九州から京都に向かう途中に嵐に遭い、この港に船泊りした時に「汝、我を祀らば、これより後、災難に遭わず無事に帰国できる」と霊夢を蒙り、参拝したところ道中無事に帰ることができたので、その旨を国主河野親経(こうのちかつね)に伝え、社を再建する。上古の時代から中世にかけて、越智・河野・小早川氏の尊崇の念は特に篤く、各々の武将が挙兵する時には、戦功を収めたので、武運長久・所願成就の守護神として、御神徳・御神威の高さが各地に広まった。(中略)明治十四年(一八八一)、有栖川親王殿下より、当社の御祭神を日本有数のミソギの神として讃える「神祇皇滌於身(じんきみをすすぐにあらわれき)]の御自筆を賜る。




『豊町史』(豊町教育委員会)は、「伊弉諾尊の御子八十枉津日神の鎮座ましますによりみたらい島と云う」と御手洗島の名前の由来を書いている。祭神は、当初八十枉津日神の一柱で祀られていたが、建保年中に越智家の先祖が神直日神、大直日神を合わせ祀り、三柱の御神を崇めたとあり、うつくしき光の立ちのぼる社でうつくしき社と称していたのが、詞を略して宇津の社となったと伝わっている。
神道五部書の一書内宮所伝本『倭姫命世記』に「天照皇太神荒魂 亦称(またたたえまつる)荒魂神之時(あらみたまのかみのときは)。是八十枉津日神(コレヤソマガツヒノカミ)也。謂祓戸神者(はらへとのかみとは)。瀬織津比咩(せをりつひめ)是也」と記されている。
▼境内のホルトの木

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